64日目。

2002年10月19日
今日の予定

・実験(transfection)
・実験報告の資料作り
・今後の方針検討
・学祭らしい

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生化学会から帰ってきたので、簡単な軌跡を述べようかと思う。

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学会初日(14日)

この日のプログラムを見るにつけ、ほとんど興味が湧かないことは必至。よって、この日は休養日に設定。
ゆっくりしていると、同僚M1から10時過ぎメールにて入電。
「京都に到着したり。清水寺を攻略中。」
その手があったか。ぼくも京都攻略作戦(観光)に合流することに。
13時半に四条で合流。昼食をとりながら銀閣寺に行ってみることに決定。しかし、銀閣寺に行った後、二人とも人の多さに疲れ果て、鴨川で1時間ほど惚け、食事をして帰宅。
結論として、普段遊びなれてない人間が急に歩き回るのは無理ということ。

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学会2日目(15日)

午前6時起床。きつい。しかし、8時過ぎからのモーニングレクチャーに出席するためには致し方ない時間設定。
が、しかし、20分ほど遅刻して会場に到着。田中先生のubiquitin談義を半分ほど聴き逃す。まあしかし、この前のオートファジー学会で聞いたのでよしとする。午前中は、そのままubiquitinに関してのシンポジウムを聞いて過ごす。

午後に入り、ノーベル賞受賞の田中さんの講演もあったのだが、ポスター会場へ向かう。何百とのポスターがある中で、興味があったのはふたつ。mammalianの培養細胞でRNAiを試して効果があったというポスターと、calcium ionophoreという細胞膜にカルシウムイオンを透過させる穴を開けるような薬剤を用いた実験を行ったポスター。軽く流す。
その後、企業ブースを巡り、試供品と粗品を集める。冷静に考えるとくだらない品物ばかりなのだが、熱病に冒されたがごとくかき集める。

食事を終え、ラボのOBがポスドクとして働いているラボを表敬訪問した。その大学は割と近く。アポイントメントをあらかじめ取っておいたため快く迎えてくれる。そのラボではショウジョウバエを実験道具として用いており、ぼくのラボとは少々趣きを異にする。割と簡単にトランスジェニックな個体をつくることができるらしいのだが、そのインジェクションをかけた個体を培養細胞のようにストックすることはできないため(培養細胞はDMSOを混ぜた倍地中で-150℃でストックできる)、定期的(2〜3週間)に継代しなければならないらしい。その点では大変そうだ。いや、その点以外でもあまりハエはやりたくない。

2時間ほどお邪魔して、もう一度学会会場に戻り、ポスターセッションに参加する。ここで目的だった培養細胞中でのRNAiを効かせた実験を行ったポスターのもとに行く。するとやはり、かなりの人だかり。やはり、はやりの実験だけはある。

19時。学会会場を抜け、教授との待ち合わせ場所へ向かう。食事会。教授・先程のOB、M2、M1・2人の計5人。雰囲気のよい和食風居酒屋。思った以上に話が弾む。幸せな気分で家に帰る。

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