86日目。

2002年11月10日
今日の予定

・実験(sequencing reprobeしたmembraneのwestern)
・食事

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pSilencerのconstructionなのですが、設計したprimerが悪かったのかsequenceが読めないという事態に。とりあえずreverseのprimerも設計しておいたのでそれを使って読んでみることに。

意外とoligoをそのままligationするのもカットチェックできないとかデメリットあるなあ。。。

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先日から行っているA⇔B⇔Cの実験。IP-Western(Aで落としてCで見る)で結合を確認したいのだけれど、今日も失敗。そりゃそうか。基本的にαとβが結合するとして、αで落としてβで見ようとした場合、用いた1/10くらいしか結合になって見えてこないというのだから、今回の実験のように3つの蛋白質を用いた場合、1/10*1/10で存在する1/100くらいしか見えてこない勘定になるわけで、見えないというのも道理。

この解決策として過剰量のBを用い、その結合を確認することにした。言ってみれば苦肉の策。vivoの生体内の反応ではなく、vitroの試験管内での結合実験となってしまうために説得力は弱くなってしまうけれど、見えないよりはよいかと。そんなわけでBにHis-tagを結合させて大腸菌で大量精製させるようなconstructを設計して完成しました。来週実際に発現させて結合実験に用いてみようと思った所存。

(・・・つーか、HA-Cの発現量が弱すぎる!これがなんとかなれば問題は一気に解決するのに。)

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今日、家に帰るとき、一緒に電車に乗り合わせた同僚のM1とぼくの研究室で行っているような研究を行う研究者にとって必要な能力とは何か?という話題になった。
その結果。

1.精密性
(実験を精密に行うことができること。)

2.構成力
(出た結果を考察してその結果を発展させるような実験を組んだり、モデルをきちんと組むことができること。)

3.根気
(よい結果が出なくとも切れずに忍耐強く実験を行うことができること。あとスタミナ豊富かどうかも。)

4.運
(一番重要。けれどこの要素はモノにしようと思ってできるものではない。)
後、思いつくのはなんだろう。基礎的な知識とか情報収集能力とか?
他の分野はどうなのであろうか?

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