104日目。

2002年11月28日
今日の予定

・抗体発注

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朝、研究室に着いてまずやることといえば、PCを起動させることであり、その次にすることは自分の関係する分野のキーワードをPubmed(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi)によって検索し、新しい論文が出ていないかをチェックすることである。

分野にもよるだろうし、扱っているものにもよるだろうけど、新しい論文が出るタイミングは大体決まっている。ぼくの扱っている遺伝子産物関連の論文は大体1ヶ月に1〜3報というところ。

新しい論文が出るということは、自分の考えていることのブレイクスルーになるかもしれないというメリットと、発表すべき新事実を先に世の中に出されてしまうという大きなデメリットが存在する。直接に関係のない話ならともかく、関係ある話だと顔が引きつることは必至である。

というわけで、この検索作業は日常の何気ない作業なのであり、実際その9割までが、平穏に次の作業に移れるものなのであるけれど、残りの1割は大騒ぎしながら、非常にどきどきしながら論文にかじりつくことになるのである。


そんなわけで、昨日(27日)も同じように検索。

新しい論文が3報。

緊張の瞬間。


大体このときに、そのtitleとjournalを確認して安心するわけなのだけど、今回もろくでもない論文で胸をなでおろしたのでした。


・・・だけど、この安心がいつまでもつづくとは思われず、自分が本当の競争社会に置かれていることを実感するのである。
(いままでの受験とは違い、その日・死刑宣告が突然訪れる恐怖。)

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細胞が増えずに、実験が行えない罠。
何も出来ないときほどもどかしさを感じるときはなく。

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