RNAiというのは、ターゲットに特異的な2本鎖RNAを生成させることによってそのターゲットとなる遺伝子の発現を抑えてしまうという、とても便利な方法なので数年前から大流行の実験手法なのですけれども、ぼくが作ったRNAi用のコンストラクトではどうも効きが弱い(3〜5割くらい)ので、どうにもこうにも困ってその実験手法は放り出していたわけです。

ところが今日になって気が変わって、もう一度作り直そうかといろいろ調べているうちにぼくが作製した頃からはいろいろと効率よく発現を抑えるための配列検索というものが変化していることを知ったわけです。

かつては、
・目的の配列(21塩基)のうち、最初の2塩基はAAとかAGが好ましい
とか、
・スタートコドンの下流に、目的の配列を設計してはいけない
だとかそういう制約があったのだけど、そういうtipsは統計的にはあまり意味のないことらしいということ。

なので、新しく作り直すのはDharmaconで提供されている配列設計サイトを使うことにしました。このサイトはReynoldsらによって導き出された8つの指標に基づいて配列を設計してくれるらしいです。
この8つの指標というのが、また時間がたつにつれてデマだったということがなければよいのだけど。。。

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