311日目。

2003年6月22日
今日の予定

・実験(constrctionとか, transfectionとか)
・火曜日の論文紹介の準備とか

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当分日記を休んでおりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

ぼくのほうは最近constructionをいっぱい行っております。4つつくろうと思っていたうちの一つが完成して、あと3つは作製中です。

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Opera7.11日本語版をインストール。

問題であった全角スペース無視が治っている。
ダメなところは文字変換がおかしくなった。というのは、本来なら「ひにちじょうないちにち」という文字を打ったときに、「非日常な一日」となってほしいのだけど、もし「日に地上な一日」みたいに誤変換されるとき、「ひ-に-ちじょう」を「ひ-にちじょう」という節に分ける必要があるけれど、この作業がうまくいかない。どういうわけか二文字ごとにしかわけることができないのだ。

まあ使えないことはないので(むしろそれ以外は素晴らしい)、使ってるけど。

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294日目。

2003年6月5日
今日の予定

・実験(顕微鏡をのぞいたり, 細胞継代, sequencingしたり)

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先日、Quik ChangeしたDNAサンプルをsequencingにかけたところ、

xxxxxPRIMERxxxxx

となって欲しいところ、

xxxxxPRIMEPRIMERxxxxx

となってしまいました。。。

つまり、ひとつのforward primerにおけるRのサイトともうひとつのforward primerにおけるPのサイトでアニーリングを起こしprimer dimerを形成してしまったわけです。。。

-----→
     →-----
     ←-----
-----←

こんな感じ。


はじめてのQuik Changeでこんなことが起こってかなりびっくりです。。。


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290日目。

2003年6月1日
今日の予定

・実験(lysate回収とか)

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金曜日は踏んだり蹴ったりな一日。

低温室に置いてある、ローテーターと呼ばれるcell lysateをなじませる機械の電源コードを、引っ掛けて机から落としシェイカーパネルの軸を破損。
1万円の損害。。。
http://www.bio-craft.co.jp/frem_bio_s.htm

transformationした大腸菌をセレクションするためのLB培地プレートをつくるために、ある実験台でガスバーナーに火をつけて作業しようとしたところ(火をつけると上昇気流が生まれ、その付近は一応滅菌状態となるため)、その実験台の天井には火災報知器。

サイレンが鳴り響き

警備員さん集結

ゴメンナサイ。。。

M2になっても、そんな位置に火災報知器があるなんて知らなかった。。。
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ある蛋白質とある蛋白質が結合する場合、そのbinding siteをなくしたmutantでは結合は見られなくなるはずである。
こうした展開でdeletion mutantを作るのはこの業界では初歩の初歩なのだけど、ぼくは今の今までこの作業を後回しにしてきており、そうしたdeletion mutantを作るために初めてQuik changeと呼ばれる方法をやってみた。

が、何故かうまくいかない。大腸菌にtransformationして撒いてもコロニーがはえてこないのだ。なんでだろと思ってよくよく考え直してみると、

PCRの反応時間が
---
95℃ 30 seconds
55℃ 1 minute
68℃ 2 minutes/kb of plasmid length

18 cycles
---
とprotocolに書かれているのだけれど、ぼくの今回用いたplasmidは6kbなので2×6→12 minutesとなるところを、2/6→20 secondsと間違えてました。。。

そりゃそうでしょうよと、そりゃPCRかかっていないでしょうよと、とても恥ずかしい失敗をしてしまったのでした。

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昨日(土曜日)、学部時代に所属していたフェンシング部の新歓コンパがあるというので自由が丘へ。

1次会が終わり、2次会は部室でやろうということで、1年ぶりに大岡山へ。

なんかいろいろと変わっていることは知っていたのだけれど、部室が冷暖房完備になっており、広さも2倍近くになっていたことに感動。

その後、ぼくが昔はまっていたブシドーブレードというゲームの百人切りに挑戦するも67人目で死亡。

たまには練習に顔を出すのもいいかもしれないと思ったのです。

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今日(日曜日)は本当は朝から実験をしたかったのだけれど、テレビで六大学野球の早慶戦がやっており、かつダービーの日だったので、洗濯と簡単な掃除をしながら観戦。

早慶戦はなかなか面白い打ち合い。正直思ったのは、140キロを軽々オーバーする球を投げ、それを打ち返すことの出来る大学野球はレベル高いよなあということ。(高校野球では130キロ後半で一流選手だし、プロでも140キロ台がMAXが普通だし)

ダービーは、デムーロ騎乗のネオユニバースが着差1/2馬身以上の完勝劇。実況の三宅アナ(フジテレビ)の盛り上がりがあまり見られなかったのは彼の買った馬券とは違ったためだろうかと邪推してしまったのでした。

287日目。

2003年5月29日
今日の予定

・実験(顕微鏡を覗く, lysate回収, transfection, いろいろ考え事)

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去年の8月から学内LANにファイアウォールが導入されてから何故かproxy設定をしてもMSN Messengerが使えない状態が続いていたのだけれど、今日、何故か使えてました。なんでだろ。。。

でもICQはやっぱりダメでした。。。なんでだろ。。。

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286日目。

2003年5月28日
今日の予定

・実験(transfectionとか)

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先日の日曜日(25日)、オークスを見に東京競馬場へ行ってきました。

アドマイヤグルーヴという馬を本命にしたのですが、本馬場入場をみてがっくりしました。馬がイレコミです。

騎手は武ですが、今年の武は後ろに控えて惨敗を繰り返しているだけに嫌なイメージを抱いたのですが、結果はそのとおりになりました。

スタート出遅れ→道中後方→直線届かず。。。

スティルインラブという馬が勝ち2冠馬となりました。この馬はかなり強そうです。(まあ2冠馬なので当たり前と言えば当たり前ですが。。。)
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280日目。

2003年5月22日
今日の予定

・実験(Western×2, transfection, QIAGEN midi prep, primer発注, あとなんかいろいろ。)

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見てみると、カウンターが10000を突破していました。これからも余裕のある限り、研究生活をさらしていきますのでどうぞよろしくです。。。

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最近、というか今週は忙しい1週間ぽい。
今まで、よくよく考えてみれば、朝9時に来たときは22時台には帰ってきた気がするのだけど、今週に限っては9時前後から24時もしくは24時28分(終電)が続いております。

そういうときは概して中身薄くだらだら実験しているときが多かったりもするのだけれど、密度もそれなりなので、テンションが下がったときの反動が怖いです。。。

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22日(火曜日)はラボ全体への実験報告でした。

先日、グループセミナーで実験報告したばかりだったので、意外と気楽に準備していたのだけれど、始まってみるとぐだぐだの発表に。
主な原因は免疫染色のfigureがいろんな条件がありすぎて(しかも結論があいまいで)、わかりづらいということだとは思うのだけど、しかしひどすぎた。
そもそもぼくの研究テーマに現れる蛋白質の種類が多すぎ。しかも世界的な研究の流れは、yeast・mammalianの同時並行ですすんでいるから、レジュメではmammalianでの蛋白質の名前のみならず、yeastでの名前を書く必要があったりと、そもそも混乱させる要素が満載なのです。。。

火曜日の実験報告でひとしきりへこんだせいか、いまのところかなりすっきりした気分で実験に臨めているのは「災い転じて」というものかもしれません。

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自転車の世界でもここ数日で大きな動きがありました。

ジロデイタリアという世界3大ロードレースのうちのひとつが今行われているのだけれど、今レース前半調子の上がらなかった、通算40勝のマリオ・チッポリーニが41勝目・42勝目を立て続けに挙げ、新記録を達成。

にも関らず、3大ロードレースのひとつであるツールドフランスのチーム選考にチッポリーニの所属しているドミナヴァカンツェが落選するという事件があり、騒然とした事態に発展しているわけです。

なんというか、普通の地上波で見られるレースというのはツールドフランスしかないので、できればこういう魅せる役者というのはもれなく見たいというのがファン心理なのであるのだけど、どうなることやら。。。
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276日目。

2003年5月18日
今日の予定

・省略

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とりあえず、最近(毎日毎日全くうまく行かない実験をこなす日々が)大変忙しいです。

ぼくのなかで、この忙しい日々のことを「western spiral」と名づけました。。。
(理由は明日。)

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とりあえず、5月くらいにやりたいこと

・「アバウト・シュミット」を見る。
・三浦半島を自転車でまわる。
・新装した東京競馬場へ行く。

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267日目。

2003年5月9日
今日の予定

・実験(Growth factor刺激→免疫染色とか)
・オープンキャンパスの接客?とか

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延べ9000人の皆様。ありがとうです。

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非常に眠いのです。
最近、ゲームを買ってしまって、大して面白くも無いのに3時間睡眠を2日連続でつづけてしまいました。

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今日(9日)からあさって(11日)まで、うちの大学のぼくが通っているキャンパスではオープンキャンパスがやってます。

うちの研究室では、とりあえずポスターを掲示するかという話になり、研究室の前の壁に昔貼ってあったポスターを破棄し、新しいポスターをグループごとに作り直すことになりました。

ぼくの所属するグループはM2が3人、M1が1人、4年生が3人と結構人数が多めなので、ひとりひとりの負担はそれほど大きくなく、製作することができました。
ただ、多人数でこういった作業を行う場合、最後のデザイン・レイアウト調整というのが少し大変です。
(まあそれでも大して難航はしなかったけれど。)

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10月の生化学会のポスター参加の締め切りが8日に終わりました。これでどこかにポスターを出すというつもりなのであれば12月の分子生物学会(締め切り8月)だけになったわけです。。。

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263日目。

2003年5月5日
今日の予定

・実験(westernなど)

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先日、JBCに論文をだしたDの先輩が理研CDBに就職がきまったらしい。

で、聞いて驚いた。給料。年棒6000k以上らしい。


まあ、世間的に30前の会社員のひとが貰う金額もそんなものかもしれないけれど。

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先週金曜日のグループセミナーの発表はそれなりの出来だったぽい。

振り返ってみるとさすがに2年間あるわけで、A4 13枚と多すぎるレジュメとなってしまったけれど、なんとか制限時間内(90分)で話しきることもできたし。

ただ、その準備する過程で見たくないデータとか忘れたい実験とか古傷をえぐるような感覚にとてもうんざり。この感覚をまた年末に味わなければならないのに悲しくなるのです。。。
(レジュメの最後に、"自分用でしかないであろう"referenceを用意したのは正解だったかも。)

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5月の10日、11日にオープンキャンパスが行われるらしい。そこでうちの研究室もポスターを新調することになったのです。

あーだこーだとグループのメンバーとポスターの構成を考え、最終的にボスはどういう意向なのかを聞くことを提案。するとボスは、
「うちの大学を考えているやつは実学志向のやつが多いので派手な文句を入れていけ。」
との指示。

少なくともぼくは理学的志向だし、同じグループの同期2人も同じ考えだと思うのだけど、学部の学科分けでは、うちの研究室のある理学系よりも、現実はやっぱり工学系の学科のほうが人気が出る。(8割は工学系志望らしい。)

でも、派手な言葉を並べて、それに釣られてやってきた学生が幾ら優秀でも、やる気とドクターに行く気を持たせなければその効果は意味が無いといえると思うのだけれど、、、まあいいのか。

258日目。

2003年4月30日
今日の予定

・実験(細胞, 共焦点顕微鏡で免疫染色のサンプルの写真撮りとか)
・グループセミナー実験報告(金曜日)の資料作り

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金曜日(25日)。
-30℃の冷蔵庫の霜とり。朝、その冷蔵庫からボックスを引き抜いて、発注しておいたドライアイスを上に置き、低温室(4℃)にて静置。(酵素類は別の-30℃の冷蔵庫に退避)

霜を削り取る。そのうちに溶けてきて、その冷蔵庫がある一帯は溶け出した水で大変なあり様。(そもそもその冷蔵庫の前にぼくの実験台があるし。)

夕方、霜も取れ、スイッチを入れ、-30℃になったところでボックスを入れなおそうとしたら、もう霜がうっすらとついていて、悲しくなった。

また、金曜日は、グループセミナーの日で、その日はぼくを含めて3人いる同期のうちの1人の発表だったのだけれど、すごい量のfigureで圧倒される。(たぶんfigure10か11)

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日曜日(27日)。その圧倒された同期の論文がMBCというjournalにacceptされたという一報。修士でfirstの論文をもつ凄さ。感じ入る。

映画「べッカムに恋して」を渋谷で鑑賞。(映画今年5本目)
自分のやりたいことをやるということと、封建的な女の子は家庭で家事をこなせばよいという考え方という、ある意味で難しくデリケートな問題を抱えている話ながら、そういった問題を重く受け止めさせるように観客に仕向けず、あくまでも軽いリズミカルなテンポで進んでいく話にかなり満足。(そういった意味では「リトルダンサー」の重苦しさみたいなものは感じられなかった。同じイギリスの映画だけど。)

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今週の金曜日のグループセミナーはぼくの担当。
2年間分の実験報告をするわけで、かなり資料を用意するのが面倒。。。

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先週の木曜日に感じた憂鬱はようやく峠を越えたぽい。
この日記の存在を何人かのリアルの友人には伝えていたりするので、そのひとから気遣いのメールを頂いたりしました。ありがとう。

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今日も培養室で細胞継代。そしていつものように音楽。SONYのCMのCDを聞く。

9曲目、Jamiroquaiのvirtual insanityという曲の出だし。「やめてえや」と聞こえました。。。

早速ネットで検索してみると、既出のネタでした。。。

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とりあえず金曜日の資料、文字は書き終わり。
同僚のfigureの量にびっくりしたと書いたけれど、自分も9個になった。たぶんsupplymental dataも追加するので同じくらいにはなりそう。まあ、2年分だしなあ。。。
明日はfigure作り。model図作り。明日も疲れそう。

252日目。

2003年4月24日
今日の予定

・実験(QIAGEN midiprep, western, 細胞とか)

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ぼくが普段音楽を聞く場所は、学校の行き帰りと細胞を扱う培養室のクリーンベンチなのです。

この前買ったCDでSONYのCMソングを集めたやつがあると日記に書いたのです。
そのCDを培養室で聞いていると、空耳。

2曲目、Underworldの"Two Months Off"でしきりに「UV light切れ」と聞こえます。

細胞を扱うクリーンベンチは細胞のディッシュに変なものがコンタミしないようにUV lampをつけて滅菌してから使うのですが、もちろん実際に使っているときは消しておかないとやけどしてしまうわけで、こんなところにまで気をつかってくれるUnderworldの心配りはすごいと思ったのです。。。
(UV lampではなくUV lightでした。。。)
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なーんもやる気しません。なにもかもうまくいかない実験のせいです。。。

この前、なにもわかっていないであろう4年生から、「まだカルシウムの実験やってるんですか?」と言われた。

別に研究室に入って数週間のひとで、しかもぼくの実験の内容をまったく説明したことの無いのだから、状況をわかっているはずないと理性ではわかるのだけど、だけどカチンときた。別に何も言わなかったけれど。

ぼくからカルシウムをとったら何も残りません。。。

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前回の日記で、「来週はがんばろう」と書いたのになんらがんばれてない自分に嫌悪感。

実験がんばりたいのに、頭ではわかっているのに動けません。ボスにも申し訳立たないし、同僚にも見せる姿ないし。。。

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そんなとき、新しいwesternにいつも一縷の望みをかけるのだけど、、欲しいデータは取れたためしがありません。

いまさら100敗に1敗を重ねたところで失うものは何もないのだけど、士気は高まりませんね。

まあ、鼓舞するしかないけど。

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248日目。

2003年4月20日
今日の予定

・実験(免疫染色, 細胞, lysate回収)

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前にやっていた実験を、再現を取る必要が生まれてきて、それが軒並みうまくいかず、半狂乱のような状態に心が陥っていたのだけれど、今日免疫染色という、細胞に蛍光物質をつけた抗体をふりかけてその蛋白質の存在する場所は光って目で確認することのできる実験を行ったところ、その実験に関しては再現をとることができました。

まあ、正確に言うと、calcium ionophoreの濃度を1μM→5μMに変えたときにできたので完全な再現と言うわけではないのだけど、いろんな論文を読んでると10μMでやっている論文も見受けられるし、そもそもはじめにこの実験をやったときに、いくつか論文を読むと1μMでやっていたという予備実験もあったもんじゃないところからはじめていたので、もう一度やり直して、確実に5μMだと求めているphenotypeが見られることを確認したいというわけなのです。

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昨日、横浜へと赴き、TOWER RECORDにて空気公団「こども」と「CM STYLE Sony CM Tracks」を購入。

空気公団に関しては、とりあえずいまのところ「電信」という曲がお気に入り。まあいつものように全体を通してコーラスに感じ入る趣きあり。

Sonyのほうは、いわゆるCMで使った曲を集めたCDなのだけど、Sonyのセンスのよさを味わうことができてこちらも満足。

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とりあえず、ひとつ実験がうまくいって元気がでてきた。

来週もがんばろう。。。

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今クールのテレビ番組(深夜)はろくなものがないけれど、唯一面白いと思われるものは、金曜日の深夜にやっている、テレビ東京「ウラ関根TV」
(参考 http://www.tv-osaka.co.jp/200304/sekine.html
前回は「ロボハンター」という映画を紹介しており、かなり仰天した。

あと、このまえの金曜日、「虎ノ門」という番組で語られていたうんちくは心底すごいと思った。(深さ、レパートリー、即応性などすべての面で。)
まあ、トリビアの泉同様、無駄な知識だとは思ったけれど。。。

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244日目。

2003年4月16日
今日の予定

・実験

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延べ8000人の方々、この日記を見ていただいてありがとうございます。

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今日は、健康診断の採血の日。

この採血はRI(ラジオアイソトープ、つまりは放射線を発する物質)を扱うためには必要らしい。
ぼくはとりあえずRIを使うことはないのだけど、みんな採血するし、健康状態を知る目安となるので、採血。

何故か、この年にもなって、採血を恐れる人が周りには多いような気がする。
昨年度までいたラボの先輩2人は針を見ただけで怖がり、貧血をおこしてしまうらしい。そのうちのひとりは病院で倒れたこともあるらしいし。まあ、そこまでいけば、恐怖症として扱われるとは思うけど、、、例えば、今日ぼくの前で採血していた見知らぬ人は針から必死に顔を背けていた。

針の刺す痛み自体は、日常受ける可能性のある痛みと比べて大したことはないので、そういう針のようなものが自分の中に入ってくる異物感が恐怖を呼び起こすのだろうか?(もしくは子供の頃のトラウマを背負っているとか、子供のまま成長することが出来ない人とか。。。)

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月曜日(14日)に研究室の新歓があった。

町田の膳や惣家という店。


照明がもう少し暗くてもよいかなあと思う。食事はある意味ひどくて、おにぎりがでてきたのだけど、そのおにぎりが傷んでいる始末。

あと、幹事は基本的には盛り上げ役と進行役とメニューの進行を眺めながら手際よく作業しなければダメだと思った。新歓では新入生・上級生がそれぞれ自己紹介をするのだけど、そのスピーチをするタイミング、場の雰囲気の持っていき方を間違えるとすごく間延びしてしまう。

去年、一年間、ぼくが幹事をやっていまいちだった、もう少しこうやれば、もう少しいい店を選べばという反省が非常にたくさんあったためにそういうところばかりに目がいってしまうのでした。。。

2次会は同じく町田のうる虎。
このお店は非常に好感度の高い店。照明は暗めだし。音楽も(たしか)jazzyな感じだったと思う。
ただ、うちの研究室のメンバーは騒ぎまわるので明らかに店の雰囲気を壊していたと思われ、今後出入り禁止になるのではないかとひやひやしたのでした。。。

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戦争は徐々に終結に向かいつつあるらしいけれど、人間の盾になったひとたちは何を思ってそのときを迎えたのであろうか?その心理が気になる。

実際、彼らの存在の有無に関わらず戦争は始まり、そして終わったわけで。

そこにあるのは「行動を起こしたという満足感」か?「何も変わらなかった虚無感」か?

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231日目。

2003年4月3日
今日の予定

・実験

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悪いときに悪いことは重なるもので、非常にまずい論文がJ Cell SciというJournalに出ていましたよ。

その話は酵母での、昨日の日記に登場した”別の蛋白質”のhomologueに関する話で、ぼくの考えていたモデルとは矛盾する可能性のあることがAbstractに書かれてました。(J Cell Sciはうちの学校のアカウントだと1年前のものしかfreeに落とせず、そしてその論文はまだin pressなので図書館にもまだ入ってきてないわけです。この論文を読めるのはいつの日か・・・。)

酵母と哺乳類ではいろいろと違うことは多いとはいえ、endocytosisにおける機構にあまり違いはないという悲しい事実。

あー。どうしよう。とりあえず、自分の実験の間違いないという部分は完全に固めておかないと本当にやばくなってきそうな予感。

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生活している上で一番集中力の高まる場所は風呂場である。シャワー浴びながら、髪の毛洗いながら、その日の実験を頭の中で組み立てる。

生活している上で一番何も考えていないのは自転車に乗っているときである。ペダルを踏んで、丘を駆け上がって、体を使って頭を休める瞬間。

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その後、知り合いの理研CDBにいる先輩にmailを打ち、pdfを貰うことに成功しました。

とりあえず、ぱらっと見た感じからして、そんなに機能解析は突っ込んで見ていなかったのでよかったかなと。

まあでも、ぼくが一番言いたい部分は局在に関する部分なのでやばいことには変わりないわけですが。。。

229日目。

2003年4月1日
今日の予定

・新4年生に研究室の説明など
・実験など

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昨日(31日)同僚のM1に「明日からM2だね。心構えは出来た?」と聞くと、

「私はもう今日からM2だもん。Akiyと違って朝から来てるもん。」

とのお言葉。


そこで考えたM2の条件。

・朝きちんと研究室に来る
・日付変更線近くまで実験する
・あんまり休まない
・だけど人間らしさを失わない
・風邪をひかない
・後輩たちのお手本になれるように振舞う
・ぐずぐず愚痴を言わない
・泣き言も言わない
・きちんとデータを出す


あー。なんもできちゃいない。。。
いきなりM2失格だなあ。

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延べ7000人の方々。この日記を見てくれてありがとう。

データでなくても、泥沼の中でぼくは生きてます。

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グループセミナーをすることに決定。

そこでそのグループセミナーの名前を付けなきゃと思い、

「グループセミナーの名前なんにする?」

と同僚(M2)に聞いてみたところ、

「お前ばかだろ。」

一蹴。

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M2になったし、題字も変えてみた。(もじってみた。)

思うに、こういう感じ、お手軽な感じでに4月1日からがらっと自分のすべてが変わればいいと思うのだけど、やっぱり3月31日の自分とあんまり変化なく。。。

意識が変化しないことには時間が幾ら経過しても自分が変化することはありえないと言うあたりまえのことを再認識。

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花見の季節。

桜というと、梶井基次郎の文章を思い出すのだけど、今年は花見してお酒が飲めるのだろうか。。。

もし、誰も飲む人がいなければ、ひとりでも決行しようか。。。

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223日目。

2003年3月26日
今日の予定

・実験(transfectionとか, westernとか)
・フロアポンプを買う
・研究室の冷蔵庫の新年度の割り当ての紙を貼る

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いつものwestern。今日はHis-tagをつけた蛋白質を用いてpull downしたモノを検出。


結果
full lengthのモノに対してカルシウム依存性な結果は見えたけれど、two-hybridでbaitに用いた部分であるC末との結合が見えない。。。。
(↑最近この現象が出て非常に困っている。4ヶ月前にやった実験の再現なのだけれど、なぜかその再現がとれない。。。)

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もうなんだか爆発しそうで耐え切れなくなったので、自転車に逃避。自転車で10分のグランベリーモールへ行く。

先日からフロアポンプを買おうと思ってはいたのに、なかなかその踏ん切りがつかずに買わずにいたのだけれど、ついに購入。6800円也。また財布が軽くなってしまった。

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うちの研究室には大きく分けてテーマが5つある。
来年度の体制と併せて書くと、

A…D3・1人 (4年生 1人)
B…D2・1人 M1・1人
C…D2・1人 M2・2人 M1・2人 (4年生 2人)
D…M2・3人 M1・1人 (4年生 3人)
E…M2・1人 M1・2人

というふうに分類することができる。

で、ぼくはDグループに属するのだけど、とりあえずこのグループ内では最上級生になってしまったというわけです。

というわけで、その特権(?)を利用してDグループ独自のセミナーを行おうと画策。
中身は、Dグループの内容に即した論文紹介と各自の実験報告。

とはいえ、やったこともないし、どういう風にやれば効果的なのかいまいち分からないので、いろいろと思案中なのです。。。

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221日目。

2003年3月24日
今日の予定

・実験
・自転車に乗って家に帰る

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実験の合い間。1時間の待ち時間。
南町田のグランベリーモールへ行ってみた。

自転車で約10分。到着。

現在、手元にフロアポンプがないため、アウトドアショップで見る。だけど見ただけで終了。。。


意外と学校から近いことが分かったので、必要なものができたらまた来ることになるかも。

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先週(17〜22日)は3回飲み会の約束が入っていただけれど、最後の3回目の飲み会はキャンセルした。行ったのは学部時代の友達との飲み会(18日)と、研究室の追いコン(20日)。

学部時代の方の面子は、主に学生実習で席が近かった人たち。青葉台の和民でなかなか楽しく飲む。

追いコンは町田の串家物語という店。その店は串揚げ食べ放題、飲み放題で3000円というかなりリーズナブルな価格だったのだけれど、まあ、この時点で気づくべきだったのだけど、追いコンのある意味しっとりとした雰囲気を生み出すような店ではなく、またその串揚げはバイキング形式だったため、ボックス席いくつかに別れて座ることになり全員に向かってのスピーチにかなり不向きだったのでした。


今年度の飲み会の幹事の締めくくりとしてはかなりだめな店を選んでしまったなと後悔。(店自体はたぶん少人数で行くのならかなり面白くてよい店だと思うのだけど)

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本来、このような生物系大学院生をしているぼくにとっては、春休みなどを取る必要はないし、取る余裕も
ないのだけれど、金曜日から日曜日まで、寝て起きてテレビ見てゲームして寝て食べてテレビ見て寝て・・・というようなぐうたらした生活を送ってしまい猛省。(transformaionと細胞へのtransfecionしかしなかった。)

そんな中、高校野球(センバツ)を少し見たのだけれど、甲子園に見に行きたくなった。この季節スポーツ観戦するにはかなりよい気候だろうし。とありもしない妄想を膨らませてみたり。。。


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NHKの朝の連続テレビ小説「まんてん」を8時に起きられたときに限り見ているのだけど、最終週を迎えかなりよい展開になってきたと思われた。

最初のほうはうるさくてあか抜けない感じの主人公だったのだけど、徐々に成長していく姿に、さわやかな印象を受けたのでした。

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214日目。

2003年3月17日
今日の予定

・実験(lysate回収とか, 細胞とか)

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先日の土曜日、学校からの帰り、電車である蛋白質の結晶構造解析の論文を読むということもなく眺めていると、突然出来るようになりました。

stereo viewが出来るようになったのです。

今までは、ただ同じような2枚の絵が描かれているだけで、なんにもその効果を味わうことができなかったのだけれど、これからは立体的に味わいたいと思った次第なのです。

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映画「モーヴァン」を観る。(今年映画4本目)

期待していたほどは面白くない映画。とにかく前半・中盤がたるい。面白かったのは、主人公が恋人の遺作である小説の著者名を恋人の名前から自分に書き換え、その後ほったらかしであった恋人をバスルームで切り刻み、袋に詰め込んで丘に埋めに行くシーン。こうして文字に書くとえぐい感じだけれど、映像としてはとてもいきいきした主人公を描けていたので○。あとはエンドロールの時の音楽。オルゴールをイミテーションしたのがよかった。

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実験のほうはかなり不調。過剰発現させると刺激の有無により免疫染色で変化が見えたのにも関わらず、作った抗体を用いendogenousの蛋白を見ると変化は見られない。。。

westernも予想している結果と真逆の結果。

かなり凹む。

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ルパン三世のリメイク権をハリウッドが獲得しており、実写版を作る予定があるらしい。

ぼくとしては五右衛門はスティーブンセガールだと思うのだがいかがなものか。


この話題を聞いて思ったのが、将来、ドラえもんを実写化するとしたらどんな俳優をキャスティングするのか?ということ。

たぶん

のび太…林家こぶ平もしくは阿藤快
スネ夫…薬丸裕英もしくはおぎやはぎの矢作
ジャイアン…ボブ・サップ
しずかちゃん…純名里沙
出来杉…辰巳卓郎
先生…宇津井健
ジャイ子…山田花子
ドラえもん… 橋田壽賀子

いまいちのび太のママとかが思いつかなかったけどこんなかんじかなあ。。。


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明日は学科の同期と飲み。楽しみ。

211日目。

2003年3月14日
今日の予定

・実験(western)
・髪を切る

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研究室の公式行事の一つである追いコンを20日にやることが決定しているのだけど、未だ店が決まっていない。飲み会関連の幹事はこの1年はぼくが担当していたのだけれど、そもそも普段そんなに出かけもしない人間がこの役目をこなすのは無理があるのです。。。

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研究室以外の同じ学科だった同期のメンバーと飲み会を開くことになった。

このメンバーというのは学部2〜3年生のときの学生実習の席の近い人が主なのだけれど、このへんのメンバーは学科の中でも特殊な道を歩んでいるひとがおおい。

・留年
・院に行かない(ぼくの学科では9割以上の人が院に行くので行かない人は非常にめずらしい)
・留学
・院に合格していたのに行くのをやめる

文系ならいざ知らず、理系のしかも生物系という特殊な専攻の場合、その将来進むみちというのはとても限られた範囲だったりするのだけど、ぼくの周りはそうはならなかった。挫折や回り道を選択することは、少なくとも今現在自分が置かれている道を流されるよりも大変なことは確かなのだけれど、それだけ自分の将来を真剣に考えて、”行動できた”ということなのかもしれない。

ぼくの場合、大学に入学して卒業して、そのまま大学院に入って、1年経って今に至っているのだけれど、その間自分を見つめなおしたことが何度もあったわけではない。ある意味、大学院に入ったということは周りの流れにのっただけでもあるから。

研究者になりたい。ただその言葉だけを言いつづけて今までやってきたけど、それを満たした社会人になるためには、あと4年間の時間が必要。その時間を過ごす間に、研究者という漠然とした言葉が具体的な現実としてなりうるための実力を身につけられるか否か。それを成し遂げることがぼくのできる流されないための選択であると、ふと思った。

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今日はホワイトデーらしい。

研究室の女の子から先月チョコレートを頂いたので、そのお返しにクッキーを買ってみた。行きつけの洋菓子屋さんで買う。たかだか1000円程度のものなのにものすごく丁寧にラッピング。
なんか得した気分。。。

208日目。

2003年3月11日
今日の予定

・実験(western)

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昨日(10日)、朝起きて、映画を観に行きたくなった。

ので、行ってみた。新百合ヶ丘。

家から8kmくらいの道のりを自転車で行く。


着いたのが9時20分で、本当は「ボーリングフォーコロンバイン」を観たかったのだけれど、上映時間は14時過ぎから。しょうがないので「戦場のピアニスト」を観ることに。

本当に人がゴミのように死んでいく映像。前半のほうでは誰かがポップコーンを食べる音とかが聞こえていたのだけれどそのうちに何もそういった音が聞こえなくなるほど引き込まれてゆく映画だった気がしたのでした。

(最後のほうで主人公がドイツ人将校にピアノを弾くシーンは圧巻。)

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今日(11日)、10時から教授と助教授とディスカッションでした。
長引くかなあと思っていたけれど、案外、1時間程度で終わりました。去年の10月以来の結果報告だったので、ある程度分かりやすいクリアな結果が使えたためかと思われました。が最後のほうで、教授の一言「ここからはなかなか結果出すにも大変になりそうだなあ」というのがとても胸にのしかかりました。
また、教授に「君はこれから(このテーマについて)どういう方針でやっていくつもりなの?」と聞かれ、
「〜云々〜、で最終的にreceptorのendocytosisへの影響が見えたらなあと。」と言うと、助教授が「まあ、そこまでいったらCellだけどなかなか難しいとは思うので、最低〜云々〜なところまで見られたらJBCですね。いずれにしても急いでやらないと。」と言い、ある意味生々しい現実がそこにあるなあと再確認したのでした。

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昨日(10日)、細胞に遺伝子を導入する作業であるtransfectionを行ったときにふと思ったこと。

”jetPEI(transfection試薬)と遺伝子のmixture(150mM NaCl)を目薬にしてうったら、目だけに特異的に発現してその効果がみずから体験できるのではなかろうか?しかもその遺伝子にGFP(蛍光蛋白質、ある波長で励起すると光を発する)をつけたりしたら目から光がでるじゃん!”と同僚に話したら、「疲れてる?」と普通に心配されてしまいました。。。


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